『田園交響楽』『東京の女性』を国立映画アーカイブで観た 2020-11-18

 10時 起床。かなり久々にSpotifyを起動し音楽を聴きながらHSBGで目を覚ます。

 11時 NHKラジオ第二『まいにちフランス語 入門編』を聴く。

 11時30分 朝食をとりながら『あちこちオードリー』を観る。

 13時 適当に野菜炒めを作って『霜バラ』を観ながら食べる。

 13時30分 国立映画アーカイブへ出発、原節子特集。

 15時『田園交響楽』上映。盲目の原節子を高田稔が引き取るもあんまり溺愛するもんで奥さんに嫉妬され、弟に目の手術を受けさせようと即されるもそんなものは必要ない、今の幸せで充分だとエゴイズムが爆発した辺りで寝てしまい誰かしらの着信音で目覚めると雪が流れて終の文字。レビューを確認すると手術が成功してから一悶着あったらしい。

 グースカ寝ていた僕からすれば文字通り他愛もない幸福感に包まれたポワポワした映画といった印象で、高峰秀子の『名もなく貧しく美しく』のような激烈なドラマは無いけれども盲目故の幸せ__野原で蝶々の模様とやらを知り、田園交響楽のオーケストラ、そして家で聴くレコード__これを邪魔する彼の妻。奥の部屋で押し問答を繰り返す夫婦と気まずそうにレコードをしまう彼女のカットバックがベストシーン、これを幼少期に経験しないで大人になることってある?

 16時30分 丸ビルベンチで時間を潰す。

 19時『東京の女性』上映。これがとんでもなく面白い、原節子暴力装置として大暴れする! 冒頭、会社の屋上で想う彼と同僚が揉め殴り合いの大喧嘩に。母ちゃん出ていくわ父働かないわで原節子タイピストから車の営業ガールに、文字通りオイルまみれになりながら彼の為に仕事を取ってきて譲るも肝心の彼は妹とドライブデートしちゃって、その間冒頭で殴り合いになったデブに仕事を奪われたとビンタを三発食らい水溜まりに突き飛ばされる原節子! しかし彼女はとんでもなく強いんで妹へ詰め寄りビンタを食らわすも止めに入った彼にハッキリ振られてしまう。この直後のシーンが凄まじく、ズカズカ歩く節子を正面から捉えキャメラは一緒に引いていく、この強キャラ感ったらもうね。

 彼と妹の結婚式の帰りに一人で車を運転する節子、線路の上の橋でドアを開けたかと思えば列車内で談笑する二人のカットバック、今にも走る列車に車ごと突っ込むばかりの節子だったが今度は笑顔をみせ普通に運転して終。最後まで強すぎる。

 妹役の江波和子がこれまた鼻筋が整っていて日本人離れしたとんでもない可愛さで。これで小悪魔的に甘えちゃうんだからもうね。増村保造の香りを感じた大傑作でした。

 21時30分 帰宅、入浴、夕飯。

 22時『脳ベルSHOW』視聴。明日はバイトなんでさっさと寝る、図書館の本も読む。