アトピー攻略法 生活について
◾︎はじめに
私はアトピーの中でも比較的軽度の症状で、ステロイドの依存はない。幼少期に一年ほど使用していた期間があったが、同じく一年前後をかけて脱ステロイドに成功した。鵜呑みにせずあくまで参考程度に軽く読んで欲しい。
◾︎基本
できないことはやらない。
ステロイドは使わない。ないし控える。
一番大切なのは睡眠時間を確保するのと生活上のストレスを軽減すること。
アトピーで一番厄介なのが認知バイアスが歪むことで、個人的な体験を紹介すると、清掃のアルバイトを始めてから手荒れが酷くなり、そのストレスから暫く鎮火していたアトピーが復活した。食事や手荒れに対し塗布した皮膚科で処方されたクリーム（ヒルドイド）を疑い使用を止めるも回復せず。
ひたすら生活を疑い原因を探ると、どうやら清掃作業時にゴム手袋を使用した後に強烈な痒みと共に皮膚が剥離することが発覚。ラテックスアレルギーなるもので、アトピー持ちにはありがちなものらしい。
http://latex.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=1270
この原因特定までに半年程かかり、ひたすら生活を疑っていくのがかなりしんどかった。そして清掃の業務上ゴム手袋を使わない訳にはいかないので、少し値は張るがテムレスなるゴム手袋を布手袋の上から装着して作業している。布手袋は肘あたりまである長いものを使用している、手首が覆われていないものをしたらやはり荒れた。
しかしテムレスをもってしても長時間作業すると指の繋ぎ目や付け根が荒れるし布手袋を使用しないとやはり荒れる。パウダーフリーのゴム手袋は蒸れて痒い。清掃に向いていない、というか労働に向いていない。しかし時給1200円なもんで辞めるに辞められない。かといってまともに就活する気もない。
◾︎保湿
これの上からソンバーユのクリームタイプを塗っている。amazonだとロットが古いものが送られるトラブルがあるらしいので近所のドラッグストアで購入している。
保湿クリームも酷い時、酷い箇所にだけ塗布するだとか、あんまり塗りすぎるのも依存するので良くない（戒め）。個人的には風呂上がりと寝る前に塗布しているが、今は冬があけてある程度湿度が安定してきたので止めてみても良いかもしれない。ソンバーユは冷蔵庫で保存すること。
◾︎頭髪
蒸れとフケを減らす為に短めにする。バリカンでセルフカットもいいが私はQB HOUSEに月1で通っている。近所の私鉄駅前店で切ったら酷いことになったのでJRの大型駅前店で切るようにしたらかなり普通の仕上がりになった。出かけるついでに切るといい。私はいつもブックオフと古本屋巡りとセットにしている。
◾︎寝具
毎朝起床と共にこの布団クリーナーで枕カバー、敷きパッド、掛け布団を掃除している。フィルターはすぐゴミが溜まるので使用毎に水洗いしている。下記で紹介する寝具もかなり薦めるが、まずはこれを試してみて欲しい。いつもBluetoothイヤホンをつけてYoutubeを聴きながら掃除している。
ミクロガードは使わないこと！
上記の手荒れの原因をダニに求めミクロガードを購入したものの、寝ている間に滅茶滅茶掻いてしまうようになり、歪んだ認知バイアスによりこれもアトピーのせいだとして半年程使用し続けてしまった。ミクロガードは要するにビニールでマットレスを覆っているようなもので、湿気を逃がす寝具本来の役割を果たさなくなる。これで蒸れて痒くなる訳だ。
枕カバーシーツ掛け布団は少々値は張るがパシーマで統一している。かなり肌触りが良い。のりがついているので初めに水洗いしてから使用すること。説明書によると洗濯時に柔軟剤は入れない方が良いらしい。
冬はパシーマの掛け布団の上に普通の羽毛布団をかけるつもり。
マットレスはエアウィーヴ 四季布団を使用している。新品だとバカ高いのでメルカリで状態の良い（とされる）ものを購入した。探すと来客用に購入したものの使わないので出品、というパターンがまあまああるので狙っていこう。四万円前後で購入した。
四季布団を使用してからというもののバイト日の午前中に襲われる強烈な眠気が軽減したのと腰がかなり軽くなった。睡眠でしっかり疲れが取れているような実感がある。
枕も同じくエアウィーブのソフトタイプを使用している。メルカリで一度だけ使用されたものを一万円で購入した。付属の枕カバーは使用せずパシーマのものを使用、感触が大違いでパシーマ神。これもまず洗うこと。
◾︎書籍
私はこの書籍の著者のクリニック｢藤沢皮膚科｣に通って脱ステロイドに成功した。予約が無いので来院してから二時間〜三時間程時間を潰さないといけない。最近はコロナでやばそう、待合室は母曰く重症者多数でかなりどんよりしているらしい。最後の砦。
二冊とも中古で300円前後なのでとりあえず買ってみて合わなければメルカリなりブックオフなりに投げれば良いと思う。
レビューにもある通りステロイド数十年選手の脱ステはリバウンドの症状がかなりきついので医師と相談の上で行った方が良いかもしれない。
◾︎閑話
同じ幼稚園に通っていた幼馴染みの母が久しぶりに母に連絡を取ったらしく、どうやら彼はエリート高校から浪人→父との不和とストレスによるアトピーの悪化でとんでもないことになっているらしい。おそらく彼はステロイド二十年選手で、母によると彼の母も母で変にブランド志向を拗らせていて結構重症らしい。トルストイの『アンナ・カレーニナ』の序文で本記事を締めたいと思う。
｢幸福な家庭はどれも似たようなものだが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である｣
