『さらば愛しきアウトロー』(2018/デヴィッド・ロウリー)覚書2021/7/26

 アマゾンプライムビデオにて鑑賞。

 映画館で観るべき映画、あぁ退院して早く映画館に行きたい! 久しぶりに最近の映画を観たけどもアマプラとはいえ音が段違いに良い。画面サイズも15.6インチのノートパソコンで観るのはあまりにも勿体ない。

 なんだか懐かしいな、名画座を知る前はGAGA配給の映画をミニシアターでよく観ていたっけ、新作の封切られた映画を。もう久しくその系列のミニシアターには足を運ばなくなってしまった。気になる新作も新文芸坐等の二本立て館で半年遅れてかかるのを待つようになってしまった。実際、当時の僕が二本立て館の存在を知っていれば同じくそうしていたろうが。

 西部劇のテレビ放送が映るシーンが何度かある。それが示す通り、本作には古典的なリズムが確かに流れている。冒頭の彼女とのレストランでの会話、ショットの連続。刑事のパン__初めの三回のパンは気持ちいんだけどももう一度三回パンした時は流石にくどいと感じたけれども。

 最近観たニコラス・レイの『夜の人々』のセリフで犯罪は三人でないとダメだと、最低三人は必要だというのがあったな。そう、男なら三人で、男女は一組(二人)なんだ。

 クライマックスの馬にまたがるレットフォードのショットが良い! これが撮りたかったんだな。しかし映画館で観たかった、新文芸坐の二本立てはスルーしてしまった。確か『ゴールデン・リバー』との二本立てだったと思う。こういう映画こそスクリーンで観るべきなんだ、甘美な映画こそ。

 座る二人、人生について語っている。子供は出て行き、夫を失い__やりたいことをするなら今しかない__男は「窓から飛び出す」楽に生きるより楽しんで生きる__まるでショットのリズムのように。フィルマの点数が低いけども、こういう愛す、愛されるべき映画が俺は好きだ。こういう映画をスクリーンで観て過ごす時間が好きなのは、今も昔も変わっていないのかもしれない。なんだかんだ俺は映画が好きなんだな。大して観てないけども。あぁ映画館に行きたい!