入院生活約二か月 近況報告とか買った本とか諸々
- 近況報告
全身の浮腫みは全くなく、体重も通常時55kgピーク時65kgだったのが今は48kgを前後している。しかし尿たんぱくの値が2800前後と横ばいで全く落ちない模様。体内に溜まっているコレステロールのせいで薬の効きが悪いのでは、ということで首にカテーテルを入れて血液浄化(透析)をすることになった。
透析は準備も含めて3時間くらい拘束される。横になっているだけなのでスマホいじって読書してとほぼ病室と変わらない環境ではあるのだが、透析後はやはり血を動かした疲れからか眠気と倦怠感に襲われる。週2度程15時~18時頃にいつも行われる。
アルバイト先からの電話。9月中に復帰できなければ一旦契約を切るかもしれない、とのこと。もう二か月近く出勤していないので仕方ないね。退院して復帰できるとしても、身体が肉体労働に耐えられるのかという疑問もある。体重も筋肉も落ちているし……しかし他にするバイトといっても徒歩5分より近い働き先がもう残っていない。どうしたものか。
- 返却した図書館の本
『未来は長く続く』には本当に助けられた。たまたま首にカテーテールを入れる手術の直前に読んだおかげで麻酔の注射をされてから笑いが止まらなかった。身体感覚として活字に助けられた体験というのも中々貴重だなと感じた。半分読んだ。
私はしばらくのあいだ収容所の医務室に「配属」され、自分が注射を打たれるときも(串刺し刑とは逆に)まったく痛みを感じなかったので(それどころか快感を覚えさえした)、稀に見る注射の達人になった。
『未来は長く続く』P126
『帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件』については以下でまとめた。
『映画術~』は流し読みで十分な内容だった、グリフィスとカサヴェテス神代と以下の引用部以外は別にといった感じ。
さらに言うなら、人の顔を物として見るということは、映画という表現ジャンルの何かしら根源的な欲望に関わっているという気がするんですね。どういうことかと言うと、映画とは、何かを見つめるために発明された__カメラは何かを見つめるためにあるわけですが、できることなら、見つめ返されることなく見つめたいわけです。我々の中にある、そういう窃視願望と映画は密接に関わっています。
『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか?』P46
→視点の所有欲、神となること。
他の本はどれも面白かったけども流し読み程度で返却期限が来てしまった。『タタール人の砂漠』については3回借りてついにほとんど読まなかった。のでメルカリで680円にて購入。『明るい部屋』も大分借りていて面白いんだけども何故か指が進まない。次借りる優先度は『彼自身によるロベール・ブレッソン』>>>『未来は長く続く』>>
『わたしは邪魔された』>『花田清輝評論集』>『レヴィ・ストロース講義』かな。平凡社ライブラリーは気軽に買えて積めるのが良いけどメルカリより古本屋の方が安かったりするから入院中の身としては悩み所。普通にメルカリのが安かったりもするし。
- 購入した本
金銭感覚がバグってかなり本を買ってしまった。家計簿を公開することで反省することにする。
『ステレオ―感覚のメディア史 (ウル叢書)』Amazon中古状態良¥2900
『メカスの映画日記』honto新品(帯切れ)クーポン使用¥3377
『映画そして鏡への誘惑』メルカリ¥700
『タタール人の砂漠』メルカリ まぁまぁ濡れ痕あったけど記載なし¥680
『知性について 他四篇』メルカリ¥410
『読書について 他二篇』メルカリ 微妙な状態¥450
『ゴダール的方法』メルカリ 良 ¥2950
『生の短さについて 他二篇』メルカリ 良¥640
『聖なる映画 小津/ブレッソン/ドライヤー』メルカリ かなり良¥5500
『季刊リュミエール1~14』メルカリ¥12000
『できる研究者の論文生産術:どうすれば「たくさん」書けるのか』メルカリ¥1160
『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』メルカリ¥1090
『ロベール・ブレッソンの映画』レトロ・スペクティブのカタログ 日本の古本屋で¥2570
『フィルムセンター73 D.W.グリフィス』フィルセンのパンフ コモドブックス¥1198
『ゴダールに気をつけろ!』メルカリ¥500
『マスターズオブライト アメリカン・シネマの撮影監督たち』honto新品¥2861
クーポンやポイントを抜きにするとしめて¥49761
まあ二か月で五万と考えれば……そんなもんでしょう。普段なら一か月の映画代で飛んでいる訳だし、むしろ出費は抑えられているという。収入はなくなりましたが……。