2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

83日間の入院生活を終えて 2021/9/14

入院日:6月21日 退院日:9月11日 約三か月の入院生活が終わった。本当は退院日にブログをまとめるつもりだったのだが、9月に入ってからというものかなり気力が参ってしまい数か月毎日つけていた映画の鑑賞記録ブログも途絶えてしまった。 退院前日ま…

『すっ飛び駕』(1952/マキノ雅弘)覚書2021/9/6

ラストの暗闇に灯る提灯の大群に身一つで歩いて行く河内山の姿は『関の彌太ッぺ』に受け継がれているんだな、このシーンキマりまくっている。すっ飛び駕の歌を歌い男は死へ向かう。 現代の日本のテレビドラマはマキノの枠を未だ出られずに居ることがよくわか…

『赤い河』(1948/ハワード・ホークス)覚書2021/9/5

やっぱりハワード・ホークスは天才なんだな、というかホークスの作品はどれも脚本が良く出来すぎているんだあまりにも。冒頭で彼女を置いて去るジョン・ウェイン、その姿が後の息子(跡継ぎ)の彼女に繋がってくる! 冒頭、インディアンとの格闘で川に飛び込む…

『人情紙風船』(1937/山中貞雄)覚書2021/9/4

画面がとんでもなく暗い、ここまで画が暗い映画、それも日本映画じゃ中々ないでしょう。フィルムノワールのそれとも違うんだな、これが長屋の暗闇の実景なのだろうか? 落語の長屋もここまで暗いのだろうか。 "人情"というタイトルがついていながら恐怖映画…

『南部の人』(1945/ジャン・ルノワール)覚書2021/9/3

ルノワールがちゃんとアメリカ映画をやっているじゃないか! パーティーのシーンなんか実にアメリカ調でよろしくやっている。というか脚本がそうなんだろうな。農業と水ってのはルノワールに撮らせて正解だね、彼こそ自然、大地と水なんだから。 しかしいく…

『歌麿をめぐる五人の女』(1946/溝口健二)覚書2021/9/2

冒頭の腕試しのシーンで歌麿の手元は見えず紙に視線を送る人物(見物人)らのバストショットが続き、そして歌麿らが去り、相手だけが残り愕然と紙を見つめるショット、そしてやっと次に肝心の絵のショット! 素晴らしい、これが映画なんだな。昨日あまりにも酷…

『さらば、わが愛 覇王別姫』(1993/チェン・カイコー)覚書2021/9/1

フィルマークスで信頼できる星4.2以上の映画ってのは総レビュー数が~数百のシネフィル連中でしかアクセス不可能な映画であって、本作のような五千超えの映画ってのは見えている地雷なんですね。まあ普通に突っ込んで見事に撃沈した。三時間を返せ。 ここまで…

『ふるさとの歌』(1925/溝口健二)覚書2021/8/31

2のラストで青年が都会の学生となって同窓生と再会し、こいつは小学校では優秀だったんだよと友人に紹介されるシーンの後に馬車を操る青年のショット、このシーンは好きだな。青年の夢オチ、なんだかサイレント映画っぽくない? しかしラストの茶番はなんだ…